傲慢すぎる警視に衛られて愛される
木々の影に身を潜めた逢坂は、その光景を見ていた。

白い手袋を握った手に力が入り、手袋は歪んでいく。

握る力が、じわりと強くなっていた。

イヤモニから鳴海の声が届く。


『逢坂、まだ動くな』

「わかってます」


応えながらも目線は中田を離さなかった。

中田の腕が愛の身体に回るのを目に焼き付けていた。

手袋を握る手が白くなった。

逢坂は自分の心に黒いものがとぐろを巻いているのがわかった。
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