傲慢すぎる警視に衛られて愛される
控室のモニターの前で真理恵は唇を噛んでいた。

画面の中で中田の腕が愛の身体に回っている。


「ねぇ! これでもう逮捕はできるじゃない。もう充分でしょ」


真理恵が鳴海に向き直った。

竹内はモニターを瞬きもせず凝視している。

モニターには逢坂も映し出されていた。


「まだだ」


鳴海が目を瞑って言った。


「鳴海さん!」

「逢坂の決めたことだ。説明しただろう! いざという時は逢坂がいる。大丈夫だ」

「彼は何もしないわよ。私も外に行く」


鳴海の手が真理恵の手首を掴んだ。


「落ち着け」


有無を言わせない声だった。


「いつもの任務と同じだ。仲間だからって特別なことはするな」


真理恵は鳴海を見つめた。

言い返す言葉を探したが何も出てこなかった。


「……はい」


鳴海の手がゆっくりと離れる。

真理恵はモニターの前に戻った。

画面の中で愛の肩が震えている気がした。
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