傲慢すぎる警視に衛られて愛される
愛は驚いて目を見開いた。

逢坂はすぐに顔を背けた。

その横顔を見て愛はギョッとする。


(耳が……赤い……身体が勝手に?)


愛はその言葉を胸の中で繰り返した。


「事件にしないと」

「なったじゃないか」

「でも逢坂さん」

「うるさい! 黙れ!」


(信念を曲げた理由を、この人は教えてくれないだろう)


そう思ってこれ以上は何も言う気が起きなかった。

愛はぽかんと口を開けたまま、そっぽを向いている逢坂の横顔を見つめた。


(本当に……なんなの、この人)


救急隊員が来て、逢坂は処置をする為に連れていかれた。

残された愛に真理恵が近づく。

肩を震わせて、笑いをこらえている。


「真理恵さん?」

「ごめん、なんか貴重なものが見れて」


愛は救急車の後ろでシャツを脱いでいる逢坂の姿を見つめていた。
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