傲慢すぎる警視に衛られて愛される
仕事を終えて警視庁を出ると、夜風が心地よかった。

美憂の結婚式から1か月が経っていた。

美憂の引っ越しも終わり、中田の件もとりあえずは一段落して、愛の肩からようやく力が抜けてきた。

ふぅーと長く息を吐く。


「山下さん」


声がして振り返ると早坂が立っていた。


「早坂先生」

「今、帰り?」

「はい。先生もですか?」

「まあね。あ、そうだ、今から飯でも行かない?」


早坂がにっこりと笑った。


「はい、行きまし――」

「行かない」


愛の声に重なるように別の声がした。

愛と早坂は驚いて振り返った。
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