傲慢すぎる警視に衛られて愛される
屋台を出ると自然と川沿いを2人で歩き出した。


(なんとなく、まだ逢坂さんと一緒にいたい)


逢坂が愛に歩幅を合わせた。

並んで歩き出す。

自然にそうなっていたのが愛には嬉しかった。


「逢坂さん」

「なんだ」

「さっきの答え、まだ聞いてもいいですか」


逢坂は黙ったまま歩き続けた。

愛も黙って待った。

街灯の光が川面に揺れている。

すると逢坂が深呼吸する声が聞こえてきた。


「あの日から」


逢坂が立ち止まった。

愛も立ち止まり逢坂を見上げる。

逢坂は近くの手すりに身体を預けて川の方に向いた。


「あの日って」

「お前を庇ってしまった日」


愛は息を止めた。


(事件の日ではなく、私を庇った日になっているんだ)

「身体が動いた、あの瞬間から」


愛の心臓がドキドキし始める。


「気になって仕方がないんだ。これが何なのかは正直わからない。でも……気になって、気になって」
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