傲慢すぎる警視に衛られて愛される
18章
愛は電車に乗らずに歩き続けた。
どのくらい歩いたか、わからない。
いつの間にかポツポツと雨が降り始めていた。
家の最寄り駅近くまできたところで雨が強くなった。
気づいた時には土砂降りになっていた。
愛は近くの公園に駆け込んだ。
公園のベンチのある屋根の下に滑り込んだ時には、すでにずぶ濡れだった。
(最悪だ)
髪から水が滴る。
このまま家まで走ろうかと思った。
でもそんな気力はなかった。
ベンチに座ると冷たさが身体に染み込んでくる。
雨の音が屋根を叩き続けた。
朋が逢坂の腕に触れた瞬間、逢坂の表情が変わった。
今まで見たことのない顔だった。
(あんな顔、初めて見た)
愛は膝を抱えた。
(当たり前か、私はただの部下、職場の人)
『ぐわっと腹が立ったんだ』
さっきの逢坂の声が耳の奥で蘇った。
『気になって、気になって』
雨が激しくなった。
愛はぎゅっと膝を抱え直した。
(なんで、こんなに胸が痛いんだろう)
答えはわかっていた。
わかっていたくなかった。
(認めたくない)
でも、もう無理だった。
逢坂が自分を庇ってくれた瞬間のことを思い出した。
(男性にあんなに強く抱きしめられたのは初めてだったな)
『身体が勝手に動いちゃったんだ!』
あの瞬間のことを、愛はここ毎日、何度も思い返していた。
「いつから……私、いったい、いつから……こんなにっ」
涙が頬を伝った。
愛は顔を膝に埋めた。
そんなんじゃ庇いきれないほど、愛は涙が溢れた。
いつしか嗚咽まで聞こえた。
雨の音が全てを覆うとしていたけど、できないほどだった。
雨は全く止まる気配がなかった。
どのくらい歩いたか、わからない。
いつの間にかポツポツと雨が降り始めていた。
家の最寄り駅近くまできたところで雨が強くなった。
気づいた時には土砂降りになっていた。
愛は近くの公園に駆け込んだ。
公園のベンチのある屋根の下に滑り込んだ時には、すでにずぶ濡れだった。
(最悪だ)
髪から水が滴る。
このまま家まで走ろうかと思った。
でもそんな気力はなかった。
ベンチに座ると冷たさが身体に染み込んでくる。
雨の音が屋根を叩き続けた。
朋が逢坂の腕に触れた瞬間、逢坂の表情が変わった。
今まで見たことのない顔だった。
(あんな顔、初めて見た)
愛は膝を抱えた。
(当たり前か、私はただの部下、職場の人)
『ぐわっと腹が立ったんだ』
さっきの逢坂の声が耳の奥で蘇った。
『気になって、気になって』
雨が激しくなった。
愛はぎゅっと膝を抱え直した。
(なんで、こんなに胸が痛いんだろう)
答えはわかっていた。
わかっていたくなかった。
(認めたくない)
でも、もう無理だった。
逢坂が自分を庇ってくれた瞬間のことを思い出した。
(男性にあんなに強く抱きしめられたのは初めてだったな)
『身体が勝手に動いちゃったんだ!』
あの瞬間のことを、愛はここ毎日、何度も思い返していた。
「いつから……私、いったい、いつから……こんなにっ」
涙が頬を伝った。
愛は顔を膝に埋めた。
そんなんじゃ庇いきれないほど、愛は涙が溢れた。
いつしか嗚咽まで聞こえた。
雨の音が全てを覆うとしていたけど、できないほどだった。
雨は全く止まる気配がなかった。