傲慢すぎる警視に衛られて愛される
ドライヤーを手に持ったまま、慌てて愛がリビングに出てきた。

逢坂がキッチンで水を飲んでいた。


「なんだ、出てきたのか」

「当たり前です」

「それは残念」

「おおお、逢坂さん、次どうぞ」

「どうも」


逢坂が愛の横を通り過ぎてバスルームに入って行った。

ドアが閉まると愛はようやくまともに息ができた。

緊張でどうにかなりそうな愛はソファに座り込み、長いため息をついた。

しばらくするとシャワーの音が聞こえてきて、それが余計に生々しさを感じた。

愛は慌ててドライヤーの電源を入れ、自分の髪を乾かした。


「どうしよう、どうしよう、どうしよう」


結局、逢坂が出てくるまで何も考えられなかったのだった。
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