傲慢すぎる警視に衛られて愛される
鳴海がコーヒーを持って戻って来てくる。

愛をちらみしながら、そおっと自分の席についてテレビをつけた。

ちょうどニュースをやっていた。


「ちょっと鳴海さん、何さぼってるの」

「今日の朝、バタバタしててニュース見てないんだよ」

「まったく、家でやってよ」

「ここにテレビがあるって、見ていいってことだろ」


音声は切ってあるテレビを愛はちらっと見る。

すぐに目が離せなくなった。


「あの! 音量、上げていいですか?」

「いいけど」


鳴海がすぐにリモコンで音量をあげた。

テレビの画面ではアナウンサーがニュース原稿を読む。

『昨日、起きた通り魔事件の続報です。駅前で刺された女子高生ですが……』


「あ~ストーカーによる事件だよね」


画面に澪の写真が写し出される。

駅前に規制線が貼られ鑑識が捜査している姿が映り、それにかぶさるように澪の写真が映っている。


「そんな……」

「どうしたの?」


真理恵が愛の顔を覗き込んだ。

逢坂が愛をじっと見つめる。

愛はテレビ画面を見てショックを受け、みるみる顔色が悪くなってる。

震える愛の手を真理恵が掴んだ。


「山下さん?」


逢坂は愛の様子を無表情で見ていた。

『市川澪さんは学校へ向かう途中に犯人に刺され病院に搬送されました。命に別状はありません』

愛は息を止めていたようで、ハッと息を吐いた。

『午前8時15分頃に犯行が行われたことが周辺の監視カメラによってわかっています』

愛は息が荒くなる。
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