傲慢すぎる警視に衛られて愛される
「今日はどのようにカウンセリングをしているのかをキミに体験してもらう」
愛は少しだけ緊張した。
カウンセリングを受けるのは久しぶりだったからだ。
「カウンセリングを受けたことは?」
「……あります」
「あるんだ、それはいつ?」
早坂はカルテに書き込みながら質問する。
「高校生の頃です」
愛がうつむき、早坂は黙って愛を見つめた。
沈黙が空間を包み込んだ。
先に耐えきれなくなったのは愛だった。
「姉が、その……切りつけ、られ、まして」
早坂は愛の肩に触れた。
愛はビクッとして、その手から逃れる。
「ごめん、普段、相談者に触れたりはしない。思わず」
その声があまりにも優しくて愛は早坂を見た。
優しい笑みを浮かべていた。しかし……
(また違和感)
「すみません」
「一度、深呼吸しようか」
愛が目を瞑って深呼吸をする。
早坂がふふっと笑う。
「なんで笑うんですか」
「いや、素直だなと思って。僕が脱ぎなさいって言ったら脱ぎそうだ」
「何を!」
「ごめん、セクハラだね」
愛は顔を真っ赤にして抗議しようとしたが、何も発することが出来なかった。
それほどまでに早坂にドキドキしていたのだ。
「普段の相談者は最初、僕に拒否反応、示しているんだ。まあ僕は警察を通して紹介されるカウンセラーだから当たり前なんだけど」
「そうですよね」
「だからキミのように最初から俺に心を許してくれる素直な人はいなくて、つい揶揄いたくなった」
そう言って早坂はにやりと笑った。
「あ、なるほど」
「え?」
「さっきから早坂先生の笑顔に違和感があって」
「どういうこと」
早坂の表情が鋭いものになり愛はドキリとした。
「不愉快な思いをさせたなら申し訳ございません」
「違うんだ。興味深いことだから理由を聞きたいだけ」
「おかしなことなんですけど、本当に変なことを言ってごめんなさい、なんですけど」
「いいよ。怒らない」
そう言っている早坂は既に怒っているようで、この人はカウンセラーにあまり向いていないのではないかと愛は思った。
(この人、わかりやすいな)
「早坂先生って優しく微笑むより、さっきみたいな意地悪な笑みの方が似合うなって思ったんです」
沈黙が流れた。
愛は少しだけ緊張した。
カウンセリングを受けるのは久しぶりだったからだ。
「カウンセリングを受けたことは?」
「……あります」
「あるんだ、それはいつ?」
早坂はカルテに書き込みながら質問する。
「高校生の頃です」
愛がうつむき、早坂は黙って愛を見つめた。
沈黙が空間を包み込んだ。
先に耐えきれなくなったのは愛だった。
「姉が、その……切りつけ、られ、まして」
早坂は愛の肩に触れた。
愛はビクッとして、その手から逃れる。
「ごめん、普段、相談者に触れたりはしない。思わず」
その声があまりにも優しくて愛は早坂を見た。
優しい笑みを浮かべていた。しかし……
(また違和感)
「すみません」
「一度、深呼吸しようか」
愛が目を瞑って深呼吸をする。
早坂がふふっと笑う。
「なんで笑うんですか」
「いや、素直だなと思って。僕が脱ぎなさいって言ったら脱ぎそうだ」
「何を!」
「ごめん、セクハラだね」
愛は顔を真っ赤にして抗議しようとしたが、何も発することが出来なかった。
それほどまでに早坂にドキドキしていたのだ。
「普段の相談者は最初、僕に拒否反応、示しているんだ。まあ僕は警察を通して紹介されるカウンセラーだから当たり前なんだけど」
「そうですよね」
「だからキミのように最初から俺に心を許してくれる素直な人はいなくて、つい揶揄いたくなった」
そう言って早坂はにやりと笑った。
「あ、なるほど」
「え?」
「さっきから早坂先生の笑顔に違和感があって」
「どういうこと」
早坂の表情が鋭いものになり愛はドキリとした。
「不愉快な思いをさせたなら申し訳ございません」
「違うんだ。興味深いことだから理由を聞きたいだけ」
「おかしなことなんですけど、本当に変なことを言ってごめんなさい、なんですけど」
「いいよ。怒らない」
そう言っている早坂は既に怒っているようで、この人はカウンセラーにあまり向いていないのではないかと愛は思った。
(この人、わかりやすいな)
「早坂先生って優しく微笑むより、さっきみたいな意地悪な笑みの方が似合うなって思ったんです」
沈黙が流れた。