傲慢すぎる警視に衛られて愛される
「本当に?」
愛は早坂の視線を正面から受け止めた。
(この人の目は笑っていない)
早坂は微笑んでいるのに、瞳だけがまっすぐ愛を射ている。
観察されていると気づいた瞬間、愛の背筋がすっと冷えた。
「必要なくなったんじゃなくて、必要だと認めるのをやめたんじゃないかな」
「早坂先生」
「ごめん、言いすぎた」
早坂はふっと表情を緩めた。
さっきの意地悪な笑みとも、柔らかな営業スマイルとも違う、もう少し素に近い顔に見えた。
「キミは面白い人だ」
「……褒めてないですよね、それ」
「褒めてるよ」
早坂が立ち上がり、部屋の奥へ歩いていく。
(自分の話に持って行かれると思った瞬間、私の話にした。この人は触れられたくない何かがある)
愛はそんな気がした。
(私と同じだ)
早坂は棚からファイルを一冊取り出しながら、背を向けたまま言った。
「違和感に敏感、と言っていたね。じゃあ、一つ教えてほしいんだけど」
「はい」
「逢坂くんに対しても、違和感あったりする?」
愛は息を止めた。
早坂が振り返る。
その顔には、また例の意地悪な笑みが戻っていた。
「なんで逢坂さんの名前が出てくるんですか?」
「彼とキミのやりとり、鳴海さんから少し聞いたから」
愛は目を閉じた。
(最悪だ)
「怒ってる?」
愛は目をあけて早坂を睨みつけた。
「今日って、私に対策係でやってることを教える為じゃないですよね?」
「なんで、そう思うの?」
「これってカウンセリングですよね」
早坂はファイルを閉じた。
「怒ってる?」
「怒ってません」
「また心の声と違う」
愛はきつく唇を結んだ。
早坂は再びソファへ戻り、愛とさらに距離を詰めて座った。
離れようとする愛の腕を掴む。
愛は早坂の視線を正面から受け止めた。
(この人の目は笑っていない)
早坂は微笑んでいるのに、瞳だけがまっすぐ愛を射ている。
観察されていると気づいた瞬間、愛の背筋がすっと冷えた。
「必要なくなったんじゃなくて、必要だと認めるのをやめたんじゃないかな」
「早坂先生」
「ごめん、言いすぎた」
早坂はふっと表情を緩めた。
さっきの意地悪な笑みとも、柔らかな営業スマイルとも違う、もう少し素に近い顔に見えた。
「キミは面白い人だ」
「……褒めてないですよね、それ」
「褒めてるよ」
早坂が立ち上がり、部屋の奥へ歩いていく。
(自分の話に持って行かれると思った瞬間、私の話にした。この人は触れられたくない何かがある)
愛はそんな気がした。
(私と同じだ)
早坂は棚からファイルを一冊取り出しながら、背を向けたまま言った。
「違和感に敏感、と言っていたね。じゃあ、一つ教えてほしいんだけど」
「はい」
「逢坂くんに対しても、違和感あったりする?」
愛は息を止めた。
早坂が振り返る。
その顔には、また例の意地悪な笑みが戻っていた。
「なんで逢坂さんの名前が出てくるんですか?」
「彼とキミのやりとり、鳴海さんから少し聞いたから」
愛は目を閉じた。
(最悪だ)
「怒ってる?」
愛は目をあけて早坂を睨みつけた。
「今日って、私に対策係でやってることを教える為じゃないですよね?」
「なんで、そう思うの?」
「これってカウンセリングですよね」
早坂はファイルを閉じた。
「怒ってる?」
「怒ってません」
「また心の声と違う」
愛はきつく唇を結んだ。
早坂は再びソファへ戻り、愛とさらに距離を詰めて座った。
離れようとする愛の腕を掴む。