傲慢すぎる警視に衛られて愛される
「な、なんですか?」
早坂はファイルから一枚の書類を抜き取り、愛に差し出した。
「今日から一週間、これを書いてきてほしい」
受け取ると、それは簡単な感情記録のシートだった。
仕事中、感じたことを短く書き留めるだけのものである。
「カウンセリングの一環ですか?」
「半分はね」
「半分は?」
「もう半分は、キミ自身が自分の違和感を言語化する練習」
愛は書類を見つめた。
「僕のカウンセリングを体験してもらう、と最初に言ったけど」
早坂はペンを指の間でくるりと回した。
長い指を見つめる。
「個人的にキミのことを知りたくなってきた」
早坂が愛に顔を近づけてくる。
「俺のことも知りたくない?」
かすれた声が言われ、愛は思わず唇を見てしまった。
そこでドアがノックもなく開いた。
愛と早坂が同時に振り返る。
入ってきたのは逢坂だった。
愛は別にやましいことなんて、あるわけではないのに動揺した。
「やあ、逢坂くん」
コーヒーのカップを両手に持ったまま、部屋の中をゆっくりと見回す。
その視線が愛の上で一瞬止まった。
「邪魔か」
「いや、で? どうしたの?」
「その、女に用があって」
「あ、そう。じゃあ、山下さん、宿題きちんとやってきてね」
「はい」
愛は逢坂の後を追って出て行く。
早坂はファイルから一枚の書類を抜き取り、愛に差し出した。
「今日から一週間、これを書いてきてほしい」
受け取ると、それは簡単な感情記録のシートだった。
仕事中、感じたことを短く書き留めるだけのものである。
「カウンセリングの一環ですか?」
「半分はね」
「半分は?」
「もう半分は、キミ自身が自分の違和感を言語化する練習」
愛は書類を見つめた。
「僕のカウンセリングを体験してもらう、と最初に言ったけど」
早坂はペンを指の間でくるりと回した。
長い指を見つめる。
「個人的にキミのことを知りたくなってきた」
早坂が愛に顔を近づけてくる。
「俺のことも知りたくない?」
かすれた声が言われ、愛は思わず唇を見てしまった。
そこでドアがノックもなく開いた。
愛と早坂が同時に振り返る。
入ってきたのは逢坂だった。
愛は別にやましいことなんて、あるわけではないのに動揺した。
「やあ、逢坂くん」
コーヒーのカップを両手に持ったまま、部屋の中をゆっくりと見回す。
その視線が愛の上で一瞬止まった。
「邪魔か」
「いや、で? どうしたの?」
「その、女に用があって」
「あ、そう。じゃあ、山下さん、宿題きちんとやってきてね」
「はい」
愛は逢坂の後を追って出て行く。