傲慢すぎる警視に衛られて愛される
給湯室に入った逢坂は手に持った1つのコップから液体を全て流した。

ベージュの液体が流しに広がる。

水道の水でそれを流した。

蛇口の水を止めて振り返ると腕を組みドアに寄りかかって真理恵が立っていた。


「謝りに行ったの?」

「なんで、俺が」

「行ってないのね!」


真理恵の前を無視して通り過ぎる逢坂の後を追う真理恵。


「なんで昨日は言い過ぎたごめんの一言が言えないのよ」

「謝罪ってのはこっちに非があるときだけするものですよ」

「どう考えたって昨日のあなたは言いすぎでしょ! 非があるでしょ」

「ないですね」

「ある」

「新人には最初からきちんと余計なことをするなと教えないといけないでしょ。あいつには、あのくらい厳しいことを言った方が伝わります」

「彼女の顔、見なかった? あれは昨日、泣きはらした顔よ」

「見てないですね~」


真理恵が逢坂の前に立ちふさがる。

立ち止まる逢坂。


「あなたが1番、助けられなかった時の気持ちがわかるんじゃないの!?」


逢坂の顔つきが変わった。

真理恵はしまったと動揺する。


「あ、その、そうじゃなくて、これは……」

「俺には彼女の気持ちはわかりませんよ。俺とは考え方が違うようなので」


そう言うと逢坂は真理恵の肩に身体を当てて立ち去った。

真理恵は頭を抱えてうなだれる。
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