傲慢すぎる警視に衛られて愛される
7章
廊下を歩く逢坂の足が、自然と屋上への階段へ向かっていた。
屋上のドアを押すと、湿った風が顔にぶつかってくる。
曇り空だった。
雨が降る前の、重たい空気。
逢坂はドアにもたれてポケットに手を突っ込んだ。
(泣きはらした顔)
真理恵の言葉が、耳の奥にこびりついている。
見ていないわけがなかった。
今朝、愛が出勤してきた時、逢坂は一瞬で気がついた。
化粧で隠せていると思っているのだろうが、目の縁がわずかに赤かった。
昨日より少しだけ、瞼が重そうだった。
そのくせ、声だけやたらと元気で。
(バカか)
そう思った。
逢坂は空を仰いだ。
雲が低い。
風が吹くたびに、古いフェンスが微かな音を立てる。
屋上のドアを押すと、湿った風が顔にぶつかってくる。
曇り空だった。
雨が降る前の、重たい空気。
逢坂はドアにもたれてポケットに手を突っ込んだ。
(泣きはらした顔)
真理恵の言葉が、耳の奥にこびりついている。
見ていないわけがなかった。
今朝、愛が出勤してきた時、逢坂は一瞬で気がついた。
化粧で隠せていると思っているのだろうが、目の縁がわずかに赤かった。
昨日より少しだけ、瞼が重そうだった。
そのくせ、声だけやたらと元気で。
(バカか)
そう思った。
逢坂は空を仰いだ。
雲が低い。
風が吹くたびに、古いフェンスが微かな音を立てる。