傲慢すぎる警視に衛られて愛される
屋上のフェンスを掴む逢坂の手に力が入っていた。

あの夜から3年が経つ。

逢坂と目代は、それきりだった。

朋のその後も調べなかった。

調べる権利が自分にあるとは思えなかったのだ。

加害者が実刑を受けたことだけは、後から耳に入った。

実刑を受けることが結局被害者を護ることになるのだ。

刑務所に入れることが引き離すことになる。

逢坂はそう考えるようになっていた。

ストーカー犯罪対策係に呼ばれたのは1年前のことだった。

風が吹いて、フェンスが低く鳴る。

フェンスから手を離す。


(俺もバカだな。いつまでも忘れられないなんて)


逢坂は踵を返してドアに向かっていった。
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