傲慢すぎる警視に衛られて愛される
病院の廊下を、愛は走った。

真理恵がその後を追う。

心療内科の前のソファに、佳代子が座っていた。


「お母さん!」


佳代子が立ち上がる。


「愛!」

「お姉ちゃんは?」

「今は鎮静剤を打ってもらって寝てるわ」


佳代子が真理恵に気づき、頭を下げた。


「こちら、職場の先輩の花園さん」

「初めまして。花園真理恵と申します」


真理恵も頭を下げる。

佳代子は愛と真理恵を交互に見た。


「あなた、制服じゃないの? 今日も休み?」

「制服?」


真理恵が小首を傾げる。


「あ、それは……」

「どういうこと?」


佳代子の声に、困惑と不安が滲んだ。

愛はゆっくりと下を向いた。


「お母さん……実は……」
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