傲慢すぎる警視に衛られて愛される
真理恵が咳払いを1つして続けた。


「美憂さんは来月、挙式予定です。おそらく中田はそこで何かしら接触してくるのではないかと思われます」

「結婚することは知っているのか」


逢坂が口を開いた。


「釈放後、すでに調べていたようで……俺に黙って結婚するなんて許さない、と美憂さんに言ったそうです」


愛の手が、かすかに震えていた。


「なんて奴だ」


鳴海が吐き捨てるように言った。


「釈放されて、たった数ヶ月でそこまで調べているなんて。執着が全く消えていません」

「結婚を阻止しようとするかもしれないな」

「結婚式までは婚約者の家で生活すると決まったと先程、連絡がきました」


愛が弱々しい声で言った。


「婚約者の家も、すでに調べている可能性はある。早速、張り込みをしてみようか」

「私が張り込みます」


鳴海の言葉に愛が即座に言った。


「うむ。じゃあ竹内くんもお願い」

「はい」

「私、1人で大丈夫です」

「単独行動はダメ」


真理恵が間髪入れず言った。

愛はちらっと逢坂に目をやる。

逢坂がその視線に気づく。


「なんだよ」

「別に」


愛はすぐに視線を外した。

舌打ちの音が、静かな室内に小さく響いた。
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