傲慢すぎる警視に衛られて愛される
バーを出ると、夜風が愛の頬に気持ちよくあたった。
「寒い?」
早坂が隣で聞いた。
「大丈夫です」
「強がり」
「強がってません」
早坂がくすっと笑った。
愛のマンションまでの夜道は人通りが少なく、2人の足音だけが静かに響いた。
「先生、送ってくれなくても」
「いいじゃん、送らせてよ。女性の夜道は危ないんだよ」
「私、これでも警察官なんですけど」
「警察官の前にひとりの女性でしょ」
愛はその言葉がなんだかくすぐったく、心が温かくなった。
愛は今までの人生、姉のことばかりを考えてきた。
こうやって自分のことをストレートに気にかけてくれることが戸惑いを生んだ。
気が付くと口数が少なくなっていた。
(そういえば、対策係に異動して数日なのに、私のことを気にかけてくれる人がたくさんいるな)
ふっと逢坂の顔がよぎって、頭を思いっきりふる。
「ふふっどうした?」
「いえ、ちょっと嫌なものが浮かんで。せっかく今、気分がよかったのに」
早坂が立ち止まり、愛もつられて立ち止まった。
早坂が愛の顔を覗き込む。
「え?」
「今、なんて?」
「嫌なものが」
「そっちじゃない。後半?」
「後半?」
思い出して愛の顔が赤くなる。
「あ、いや、そういう意味では」
「ふふっ気分がいい? 俺といて」
「違います! いろんなことを思い出していたんです」
「またまた~そうか、気分がいいか」
「先生!」
「山下さん」
「はい……」
「また飲みに行こう」
愛は早坂を見た。
早坂がにっこりと笑っている。
その笑顔があまりにも素敵すぎて愛は直視できなかった。
「はい、是非……」
次の瞬間、愛は片腕を取られ、引っ張られる。
気が付いた時には早坂の胸の中にすっぽりと納まっていた。
「え……」
「ごめん。ちょっとだけ、このままで」
早坂の鼓動が聞こえる。
「寒い?」
早坂が隣で聞いた。
「大丈夫です」
「強がり」
「強がってません」
早坂がくすっと笑った。
愛のマンションまでの夜道は人通りが少なく、2人の足音だけが静かに響いた。
「先生、送ってくれなくても」
「いいじゃん、送らせてよ。女性の夜道は危ないんだよ」
「私、これでも警察官なんですけど」
「警察官の前にひとりの女性でしょ」
愛はその言葉がなんだかくすぐったく、心が温かくなった。
愛は今までの人生、姉のことばかりを考えてきた。
こうやって自分のことをストレートに気にかけてくれることが戸惑いを生んだ。
気が付くと口数が少なくなっていた。
(そういえば、対策係に異動して数日なのに、私のことを気にかけてくれる人がたくさんいるな)
ふっと逢坂の顔がよぎって、頭を思いっきりふる。
「ふふっどうした?」
「いえ、ちょっと嫌なものが浮かんで。せっかく今、気分がよかったのに」
早坂が立ち止まり、愛もつられて立ち止まった。
早坂が愛の顔を覗き込む。
「え?」
「今、なんて?」
「嫌なものが」
「そっちじゃない。後半?」
「後半?」
思い出して愛の顔が赤くなる。
「あ、いや、そういう意味では」
「ふふっ気分がいい? 俺といて」
「違います! いろんなことを思い出していたんです」
「またまた~そうか、気分がいいか」
「先生!」
「山下さん」
「はい……」
「また飲みに行こう」
愛は早坂を見た。
早坂がにっこりと笑っている。
その笑顔があまりにも素敵すぎて愛は直視できなかった。
「はい、是非……」
次の瞬間、愛は片腕を取られ、引っ張られる。
気が付いた時には早坂の胸の中にすっぽりと納まっていた。
「え……」
「ごめん。ちょっとだけ、このままで」
早坂の鼓動が聞こえる。