傲慢すぎる警視に衛られて愛される
愛は顔を上げた。

美憂は笑っていた。


「私ひとりだったら、とっくに壊れてた。でも、お父さんもお母さんも、愛も、私の痛みを一緒に抱えてくれた。だから私はここにいられるんだと思う」


愛の唇が震えた。


「……ごめんなさい」

「なんで謝るのよ」


美憂は綺麗な笑みを浮かべた。


「ごめんなさい! ごめんなさい。私」

「愛? どうしたの? あなたのせいじゃないじゃない」

「違うの、私、酷い妹なの!」

「え?」

「私、ほんとは……お姉ちゃんの顔を見るのが怖かったの」


美憂は黙って聞いた。


「助けられなかった自分を責められる気がして……逃げてたの。ずっと」


美憂は愛をそっと抱きしめた。

愛はしゃくり上げながら続けた。


「私、最低だよね……! お姉ちゃんはあんなに苦しんでたのに……!」

「謝らないで」
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