無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
リディアは心からの祝福を贈る。
王宮魔術師になれば寮もあれば給与もたくさん貰える。いよいよレイも巣立ちのときか、と感慨深い。
「え? 俺、王宮魔術師にならないよ?」
レイはさらっといい放つ。
「えっ?」
リディアは驚いた。
「なんで!」
「そうだ、なぜだ!? こんな逸材、他にいないぞ!」
試験官まで、リディアと一緒にレイに詰め寄る。
「だって、リディアの結果が」
レイはリディアの顔をじっと見る。
「私?」
当然不合格だったが、想定の範囲だ。
「……もしかして、私が王宮魔術師になれないからレイも辞退するつもり!?」
「うん、そうだけど」
「本気なの⁉」
「本気だよ」
レイは頷く。
「なんて勿体ない! 国に仕える栄誉を……!」
今度は試験官が説得にかかる。
「いらない」
とりつく島もない。何を言ってもレイは一切揺らがなかった。
「リディア。俺魔法使えるようになったから、先生のなんでも屋で働くよ」
「……うん。それがいいかもね」
これ以上の説得は無理だと、リディアは諦めたのだった。
◇ ◇ ◇
王宮魔術師になれば寮もあれば給与もたくさん貰える。いよいよレイも巣立ちのときか、と感慨深い。
「え? 俺、王宮魔術師にならないよ?」
レイはさらっといい放つ。
「えっ?」
リディアは驚いた。
「なんで!」
「そうだ、なぜだ!? こんな逸材、他にいないぞ!」
試験官まで、リディアと一緒にレイに詰め寄る。
「だって、リディアの結果が」
レイはリディアの顔をじっと見る。
「私?」
当然不合格だったが、想定の範囲だ。
「……もしかして、私が王宮魔術師になれないからレイも辞退するつもり!?」
「うん、そうだけど」
「本気なの⁉」
「本気だよ」
レイは頷く。
「なんて勿体ない! 国に仕える栄誉を……!」
今度は試験官が説得にかかる。
「いらない」
とりつく島もない。何を言ってもレイは一切揺らがなかった。
「リディア。俺魔法使えるようになったから、先生のなんでも屋で働くよ」
「……うん。それがいいかもね」
これ以上の説得は無理だと、リディアは諦めたのだった。
◇ ◇ ◇