無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
一方のシリルも表情を明るくする。ふたりはお互い歩み寄ると、軽い抱擁を交わして笑顔で話し始めた。
(え? 師匠の知り合い?)
驚いたリディアは、恐る恐るドアを開ける。
ひょこっと顔を出すと、シリルと目が合った。
「リディア。こいつはカーティス・ロウ。俺の元同僚だ」
「そ、そうなんですね。リディアと申します。先ほどは失礼しました」
散々不審者扱いしたあとだけに若干の気まずさを感じつつ、リディアはカーティスにお辞儀をした。
「いえ、構いません。こちらこそ突然訪ねてしまい申し訳ありませんでした」
カーティスは指先で頬を掻きながら、苦笑いする。その態度を、リディアは意外に思った。
(王宮魔術師にこういう人って珍しいわ)
リディアが家庭教師の代理で来ただけのシリルを気に入ったのには、わけがある。
魔法使いが珍重されているこの国──アルファールでは、多くの魔法使いが特権意識を持っている。特別扱いされることに慣れきってしまい、どこか傲慢で鼻につくのだ。
(え? 師匠の知り合い?)
驚いたリディアは、恐る恐るドアを開ける。
ひょこっと顔を出すと、シリルと目が合った。
「リディア。こいつはカーティス・ロウ。俺の元同僚だ」
「そ、そうなんですね。リディアと申します。先ほどは失礼しました」
散々不審者扱いしたあとだけに若干の気まずさを感じつつ、リディアはカーティスにお辞儀をした。
「いえ、構いません。こちらこそ突然訪ねてしまい申し訳ありませんでした」
カーティスは指先で頬を掻きながら、苦笑いする。その態度を、リディアは意外に思った。
(王宮魔術師にこういう人って珍しいわ)
リディアが家庭教師の代理で来ただけのシリルを気に入ったのには、わけがある。
魔法使いが珍重されているこの国──アルファールでは、多くの魔法使いが特権意識を持っている。特別扱いされることに慣れきってしまい、どこか傲慢で鼻につくのだ。