無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
 その点、シリルはそういった傲慢さが一切なく純粋に市民のために魔法を役立てたいという思いが伝わってきたので、リディアは彼を気に入った。カーティスからは、同じような雰囲気を感じた。

 リディアがそれを伝えると、シリルが「それは……」と口を開く。

「カーティスは今は準貴族の爵位を持っているが、元は平民だったんだ。王宮魔術師としての功績が認められて、今の地位を得た。優秀な魔法使いだ。俺が保証する」
「へえ。そうなんですね」

 リディアは驚いて聞き返す。

「私は、平民であるシリルさんが王宮魔術師になられたのを知って、彼に憧れて採用試験を受けました。だから、シリルさんに褒められるのは照れますね」

 カーティスは少し照れくさそうにはにかむ。その様子には裏がないように見えて、リディアは彼に好感を持った。

「ところで、カーティスがなんでここを訪ねてきたんだ?」

 シリルがカーティスに尋ねる。

「全科目満点の歴代最高得点を取った志願者があっさりと合格を辞退したと聞き、どうしても会ってみたくなりました」
「全科目満点の歴代最高得点?」
「はい」
「レイの奴、本当は受かってたのか!?」

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