無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
「実はレイさんの噂話を聞いたとき、私はレイさんが高位貴族の隠し子であることを強く疑いました。平民でソルヴィア、さらには生成魔力量も多く、魔法も難なく使いこなすというのは極めて稀だからです」
「レイが高位貴族の隠し子?」

 確かに、あり得ない話ではないと思った。魔法使いの素質を持つ者自体、高位貴族出身者が圧倒的に多いからだ。

「しかし、実際にレイさんに会って、今は別の想像が大きくなっています」
「……何かわかったんですか?」

 リディアの問いかけに、カーティスは逡巡するように口ごもる。
 しかし、しばらく黙り込んでから真剣な顔で三人を見つめた。

「結論から言わせていただきます。レイさんは、もしかすると王族の血が混じっているかもしれません」

 予想だにしない言葉に、その場の空気が止まった。

「……は? なんだって?」

 最初に声を上げたのは、シリルだった。
 レイは、なんの感情も籠らない目でカーティスを見つめている。

「んなわけないだろ。フォシニとして奴隷商に売られていたんだぞ?」
「美しい銀髪は、王族の特徴のひとつです」

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