無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
レイは宙吊りにしていた男の死体を、座り込んでいる男の前に投げる。
男はその亡骸を担ぐと一目散に逃げ去った。
「レイ?」
自分を呼ぶ声がして、レイはそちらを見る。レイが遅いことを不思議に思ったリディアが様子を見に出てきたのだ。
「ネズミは見つけた?」
「うん、見つけた。でも、もう処分したから安心して」
レイはにこりと微笑む。
「よかった。ありがとう」
リディアはホッとしたように笑う。その笑顔を見て、レイは口許に弧を描く。
「リディアの世界は、俺が守ってあげる」
「なあに? 大袈裟だよ」
「本気なのに」
レイは肩を竦める。
リディアはレイにとって、全てだ。彼女のためなら、世界中を敵に回してもかまわなかった。
◇ ◇ ◇
その日の夕方、届いたばかりの夕刊を読んでいたシリルは、ちょうど目に入った記事を読んで眉をひそめた。
「なんだ、これ?」
【王族を騙る反逆者現る】
見出しの下には、レイとしか思えない特徴がつらつらと書かれていた。銀髪、碧眼、22歳、整った見目で名前は「レイ」。
「レイ! これはどういうことだ!」
「え?」
男はその亡骸を担ぐと一目散に逃げ去った。
「レイ?」
自分を呼ぶ声がして、レイはそちらを見る。レイが遅いことを不思議に思ったリディアが様子を見に出てきたのだ。
「ネズミは見つけた?」
「うん、見つけた。でも、もう処分したから安心して」
レイはにこりと微笑む。
「よかった。ありがとう」
リディアはホッとしたように笑う。その笑顔を見て、レイは口許に弧を描く。
「リディアの世界は、俺が守ってあげる」
「なあに? 大袈裟だよ」
「本気なのに」
レイは肩を竦める。
リディアはレイにとって、全てだ。彼女のためなら、世界中を敵に回してもかまわなかった。
◇ ◇ ◇
その日の夕方、届いたばかりの夕刊を読んでいたシリルは、ちょうど目に入った記事を読んで眉をひそめた。
「なんだ、これ?」
【王族を騙る反逆者現る】
見出しの下には、レイとしか思えない特徴がつらつらと書かれていた。銀髪、碧眼、22歳、整った見目で名前は「レイ」。
「レイ! これはどういうことだ!」
「え?」