無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
シリルは、持参した新聞をカーティスの目の前に突き出す。カーティスの表情が強張った。
「実は、私にもわからないのです。昨日、長官にレイさんのことを報告しました。すると、長官はレイさんを保護するどころか、聞く耳すら持ちませんでした。今日になってこの記事を見て、正直混乱しています。握りつぶされてなかったことにされるのは覚悟していましたが、まさか反逆者として告発するとは──」
カーティスは頭に手を当て、髪の毛をぐしゃりと搔きむしる。
その様子からは、彼の混乱ぶりが窺えた。
「先ほど新聞でこのことを知り、すぐに長官と話さなければと思い会いに行ったんです。しかし──」
「会えなかった?」
「はい」
カーティスは沈痛な面持ちで、頷く。
「正直、わけがわかりません。なぜ長官があそこまで頑なにレイさんのことを否定するのかも、突然反逆者扱いした行動の意図も。このままではレイさんに実害が及ぶ可能性があるというのに、長官に会うことすらできない」
シリルは話を聞きながら、はあっと息を吐く。
「俺はなんとなく予想がつくけどな、あの野郎がレイを否定する」
「本当ですか?」
「実は、私にもわからないのです。昨日、長官にレイさんのことを報告しました。すると、長官はレイさんを保護するどころか、聞く耳すら持ちませんでした。今日になってこの記事を見て、正直混乱しています。握りつぶされてなかったことにされるのは覚悟していましたが、まさか反逆者として告発するとは──」
カーティスは頭に手を当て、髪の毛をぐしゃりと搔きむしる。
その様子からは、彼の混乱ぶりが窺えた。
「先ほど新聞でこのことを知り、すぐに長官と話さなければと思い会いに行ったんです。しかし──」
「会えなかった?」
「はい」
カーティスは沈痛な面持ちで、頷く。
「正直、わけがわかりません。なぜ長官があそこまで頑なにレイさんのことを否定するのかも、突然反逆者扱いした行動の意図も。このままではレイさんに実害が及ぶ可能性があるというのに、長官に会うことすらできない」
シリルは話を聞きながら、はあっと息を吐く。
「俺はなんとなく予想がつくけどな、あの野郎がレイを否定する」
「本当ですか?」