無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
「おいおい、ちょっと待て。リディアが誘拐されたってどういうことだ?」
「今さっき、転移の魔法陣が展開されて強制移動させられたんだ。早く見つけないと」
「おい、待て。落ち着け」
今にもどこかに行ってしまいそうな勢いのレイの肩を掴み、シリルは止める。
「離せ。いくら先生でも、邪魔する奴は容赦しない」
「待てって! お前、捜すっていっても心当たりはあるのか!?」
「…………」
黙り込んだレイを見て、シリルは額に手を当てはあっと息を吐く。
「やみくもに捜す気だったのか?」
「もし俺が予想している人物──前のご主人様が首謀者なら、あいつはフォシニを閉じ込めておく地下室を持っているんだ。そこじゃないかと思ってる」
「ただ、地下室がどこにあるのかは知らないってことだな?」
シリルに問いかけられ、レイはこくりと頷く。
逃げ出したときは捕まらないように必死だったので、振り返って建物を確認したり、道を覚えたりする余裕はなかった。
ふたりの話を聞いていたカーティスが、一歩前に出る。
「ひとつ確認させてください。あなたの前の主人は、この人ですか?」
「今さっき、転移の魔法陣が展開されて強制移動させられたんだ。早く見つけないと」
「おい、待て。落ち着け」
今にもどこかに行ってしまいそうな勢いのレイの肩を掴み、シリルは止める。
「離せ。いくら先生でも、邪魔する奴は容赦しない」
「待てって! お前、捜すっていっても心当たりはあるのか!?」
「…………」
黙り込んだレイを見て、シリルは額に手を当てはあっと息を吐く。
「やみくもに捜す気だったのか?」
「もし俺が予想している人物──前のご主人様が首謀者なら、あいつはフォシニを閉じ込めておく地下室を持っているんだ。そこじゃないかと思ってる」
「ただ、地下室がどこにあるのかは知らないってことだな?」
シリルに問いかけられ、レイはこくりと頷く。
逃げ出したときは捕まらないように必死だったので、振り返って建物を確認したり、道を覚えたりする余裕はなかった。
ふたりの話を聞いていたカーティスが、一歩前に出る。
「ひとつ確認させてください。あなたの前の主人は、この人ですか?」