無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
「あんたが俺の前で色々と魔法を使ってただろ。一回見れば覚える」
「ほう……つまり、私はお前の師匠ということですね」

 ダリウスはくくっと笑う。

「師匠に対する態度がなっていないので、指導が必要ですね」

 ダリウスの体から光が発っし、無数の矢がレイに向かって飛ぶ。

「いけない! 連続光弾です!」

 カーティスが叫ぶ。ドンドンと激しい音がして、レイの姿が見えなくなる。

「レイ! 師匠! 二人を止めて! レイを助けて! レイが死んじゃう!」

 リディアは悲鳴を上げる。

「無理だ。ふたりのレベルが高すぎて、下手に手を出すとこっちが死ぬ!」
「そんな……」

 リディアは呆然とする。
 目の前でレイがひどい目に逢っているのに、何もしてあげられない自分の無力さに絶望した。

「今のは初めて見たな」

 レイの声がするのと同時に、今度はダリウスに向かって無数の光の矢が降り注いだ。目を見開いたダリウスは両腕で顔を覆い、防御壁を作る。

「こいつ……」

 防御壁で防ぎきれなかったのか、ダリウスの服はところどころが焦げてぼろぼろになっていた。頬や腕も傷つき、そこかしこから血が出ている。
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