無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
国王は視線を鋭くする。カーティスは動揺する素振りもなく、堂々とした態度で周囲を見回した。
「魔力には人それぞれに特徴があり、通常、他者の魔力を自分の魔力として使用することはできません。しかし、フォシニの刻印を施した場合はこの魔力の違いを打ち消し、供給する側の意思に関わらず魔力を奪うことができます」
カーティスの説明に、その場にいた多くの人々は頷く。彼の言うことは、ごく一般的に知られている常識だ。
「しかし、このフォシニの刻印がなくても魔力を融通できる例外があります。それは、血のつながった血縁者です」
カーティスはレイとサファエルに目配せをした。ふたりが手を繋ぐ。
すると、鈍い光が発し、サファエルに魔力が移ってゆく。
「サファエル殿下。あなたは今、体に痛みや違和感を感じますか?」
カーティスは尋ねる。
「いいや、全く。むしろ、多くの魔力に溢れていつになく体が軽い」
サファエルは答えた。
カーティスは、満足げに口の端を上げる。
「間違いありません。レイさんは、アシュレイ殿下です。もしまだお疑いになるなら、今度は陛下と魔力の融通をすることも可能です」
「魔力には人それぞれに特徴があり、通常、他者の魔力を自分の魔力として使用することはできません。しかし、フォシニの刻印を施した場合はこの魔力の違いを打ち消し、供給する側の意思に関わらず魔力を奪うことができます」
カーティスの説明に、その場にいた多くの人々は頷く。彼の言うことは、ごく一般的に知られている常識だ。
「しかし、このフォシニの刻印がなくても魔力を融通できる例外があります。それは、血のつながった血縁者です」
カーティスはレイとサファエルに目配せをした。ふたりが手を繋ぐ。
すると、鈍い光が発し、サファエルに魔力が移ってゆく。
「サファエル殿下。あなたは今、体に痛みや違和感を感じますか?」
カーティスは尋ねる。
「いいや、全く。むしろ、多くの魔力に溢れていつになく体が軽い」
サファエルは答えた。
カーティスは、満足げに口の端を上げる。
「間違いありません。レイさんは、アシュレイ殿下です。もしまだお疑いになるなら、今度は陛下と魔力の融通をすることも可能です」