無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
よくも恥ずかしげもなく、平然とした顔でリディアの前に立っていられるものだと、怒りすらわいた。
フォシニを奴隷として扱う制度に共感できないと悩むリディアに対し、彼はグリーン子爵と一緒になって口汚い言葉で罵ってきた。一度だって、セドリックがリディアの味方をしてくれたことなどない。
そして、リディアが勘当されたときも、20年近い婚約などまるで最初からなかったかのようにあっさりと婚約を破棄した。
「離せよ」
ふいに、ぐいっと腕を引かれる。レイがリディアとセドリックの間に立ち塞がり、彼を睨み付けていた。
「あんた誰だか知らないけど、リディアが嫌がっているだろ」
セドリックは突然現れたレイの登場に一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに元の澄ました表情に戻る。
「今は私が彼女と話しているから、どいてくれるかな?」
「やだ。リディアが話すことなんてないって言ってたの、聞こえなかったの? 耳悪いんじゃない?」
セドリックのこめかみがピクリと動く。
「発言には気をつけろ。私が紳士でなかったら、警邏に突き出しているぞ」
フォシニを奴隷として扱う制度に共感できないと悩むリディアに対し、彼はグリーン子爵と一緒になって口汚い言葉で罵ってきた。一度だって、セドリックがリディアの味方をしてくれたことなどない。
そして、リディアが勘当されたときも、20年近い婚約などまるで最初からなかったかのようにあっさりと婚約を破棄した。
「離せよ」
ふいに、ぐいっと腕を引かれる。レイがリディアとセドリックの間に立ち塞がり、彼を睨み付けていた。
「あんた誰だか知らないけど、リディアが嫌がっているだろ」
セドリックは突然現れたレイの登場に一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに元の澄ました表情に戻る。
「今は私が彼女と話しているから、どいてくれるかな?」
「やだ。リディアが話すことなんてないって言ってたの、聞こえなかったの? 耳悪いんじゃない?」
セドリックのこめかみがピクリと動く。
「発言には気をつけろ。私が紳士でなかったら、警邏に突き出しているぞ」