無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
「魔力なら、俺がいくらでもあげるのに」
リディアは口直しの水をごくごくと飲み干し、トンッとコップをテーブルに置く。
「前にも言ったでしょ。私はレイをフォシニにしたくて買ったわけじゃない」
「でも、リディアがそんな顔して飲むくらいなら、俺の魔力を使ってほしい」
「駄目よ。誰かをフォシニにして魔力を奪うのは、嫌なの」
リディアは首を横に振る。
脳裏に蘇るのは、グリーン子爵に魔力を奪われすぎて力尽きたジェイのことだ。彼を失った深い悲しみは、何年たっても癒えることがない。
フォシニなんて制度、リディアは大嫌いだ。
「奪うんじゃないよ。俺があげたいんだ」
「同じことよ」
「全然違うよ」
レイは不満そうに口を尖らせる。
「それに、俺はリディアになら何を奪われたってかまわないけど」
「レイ。冗談でも、そういうことを簡単に言わないの」
「冗談じゃない。リディアのためなら、なんでもするよ」
まっすぐにリディアを見つめるレイの眼差しが真剣で、リディアは言葉を失う。
リディアは口直しの水をごくごくと飲み干し、トンッとコップをテーブルに置く。
「前にも言ったでしょ。私はレイをフォシニにしたくて買ったわけじゃない」
「でも、リディアがそんな顔して飲むくらいなら、俺の魔力を使ってほしい」
「駄目よ。誰かをフォシニにして魔力を奪うのは、嫌なの」
リディアは首を横に振る。
脳裏に蘇るのは、グリーン子爵に魔力を奪われすぎて力尽きたジェイのことだ。彼を失った深い悲しみは、何年たっても癒えることがない。
フォシニなんて制度、リディアは大嫌いだ。
「奪うんじゃないよ。俺があげたいんだ」
「同じことよ」
「全然違うよ」
レイは不満そうに口を尖らせる。
「それに、俺はリディアになら何を奪われたってかまわないけど」
「レイ。冗談でも、そういうことを簡単に言わないの」
「冗談じゃない。リディアのためなら、なんでもするよ」
まっすぐにリディアを見つめるレイの眼差しが真剣で、リディアは言葉を失う。