無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
シリルに会いに行く前に調薬をしようと、リディアは薬草と向かい合う。レイはその間に、森にウサギか鳥を捕りに行くと言って出かけていた。
ゴリゴリと薬草を挽いていると、トントンと扉を叩く音が響いた。
「ん? お客さんかな?」
たまにリディアの薬を求めて訪ねてくる者がいるので、きっと今日もそうだろう。そう思ったリディアは立ち上がると、玄関に向かう。
「はい」
扉を開けると、見知らぬ男が立っていた。
上質な外套をまとい手袋をはめているところから察するに、おそらく貴族の屋敷に勤める使用人あたりだろう。
「どちら様ですか?」
「リディア・グリーン殿ですね?」
「そうですが……」
男はリディアの質問に返事せず、逆に聞き返してきた。リディアは警戒しつつも頷いた。
(何? もしかして、お父様が寄越したのかしら)
リディアに関係する貴族など、グリーン子爵ぐらいしかいない。もしグリーン子爵絡みだとすれば、碌な用事ではないはずだ。
ずっと前に勘当されているが、今更何かあったのだろうかと訝しく思う。
「突然の訪問をお許しください。少々、お話がございます」
ゴリゴリと薬草を挽いていると、トントンと扉を叩く音が響いた。
「ん? お客さんかな?」
たまにリディアの薬を求めて訪ねてくる者がいるので、きっと今日もそうだろう。そう思ったリディアは立ち上がると、玄関に向かう。
「はい」
扉を開けると、見知らぬ男が立っていた。
上質な外套をまとい手袋をはめているところから察するに、おそらく貴族の屋敷に勤める使用人あたりだろう。
「どちら様ですか?」
「リディア・グリーン殿ですね?」
「そうですが……」
男はリディアの質問に返事せず、逆に聞き返してきた。リディアは警戒しつつも頷いた。
(何? もしかして、お父様が寄越したのかしら)
リディアに関係する貴族など、グリーン子爵ぐらいしかいない。もしグリーン子爵絡みだとすれば、碌な用事ではないはずだ。
ずっと前に勘当されているが、今更何かあったのだろうかと訝しく思う。
「突然の訪問をお許しください。少々、お話がございます」