敗戦国の皇子に片想いしてしまったら、思ったよりも溺愛されました
名前を呼んだだけなのに、胸が小さく跳ねた。
距離が一歩、近づいた気がした。
昨日は血と土に汚れていた彼も、今日は違っていた。
湯船に入ったおかげか、髪も顔もさっぱりしている。
濡れたように艶のある髪。
涼しげな目元。
すっと通った鼻筋。
その端正な顔立ちに、胸がどきりとした。
「どうかした?」
「い、いいえ」
私は慌てて首を振った。
ノアは不思議そうにしながらも、ソファへ案内してくれる。
私は彼と並んで腰を下ろした。
「ねえ、ノア」
「はい」
「あなた、怖くないの?」
ノアは少しだけ目を細めた。
「どうして?」
「……あなた、人質なのよ」
言葉にした瞬間、胸が苦しくなった。
「自国が何かしてきたら、命の保証はないのよ」
距離が一歩、近づいた気がした。
昨日は血と土に汚れていた彼も、今日は違っていた。
湯船に入ったおかげか、髪も顔もさっぱりしている。
濡れたように艶のある髪。
涼しげな目元。
すっと通った鼻筋。
その端正な顔立ちに、胸がどきりとした。
「どうかした?」
「い、いいえ」
私は慌てて首を振った。
ノアは不思議そうにしながらも、ソファへ案内してくれる。
私は彼と並んで腰を下ろした。
「ねえ、ノア」
「はい」
「あなた、怖くないの?」
ノアは少しだけ目を細めた。
「どうして?」
「……あなた、人質なのよ」
言葉にした瞬間、胸が苦しくなった。
「自国が何かしてきたら、命の保証はないのよ」