君が照らす人生は、いつだって温かい
「俺、あのとき〝今日まで生きてきたんだよ〟って言ったけど」
ゆっくりこちらを見て笑う。
「自分にも言い聞かせてたんだと思う」
「自分に?」
「うん。部活きつくて、勉強もまあまあきつくて、〝なんでこんなにしんどいんだろ〟って思ってたから」
その言葉は、あの夜の自分の気持ちと重なっていた。
「だからさ」
春日井先輩は、少しだけ肩をすくめる。
「お互いさま、だよね」
「お互いさま?」
「〝あの夜、助けたほう〟とか〝助けられたほう〟とかじゃなくて」
目を細める。
「〝あの夜、お互いギリギリだった二人〟」
その言い方に、胸の奥がやわらかくなる。