台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―



11:30。

両チームの準備が整って、BBQが始まる。

白いテラスに青い空。
目の前に広がるは、コバルトブルーのオーシャンビュー。

カンカン照りの太陽に、香ばしい煙が上っている。


「かんぱーい!」


プラカップに入った色とりどりのジュース片手に、明るい声が弾ける。


立食スタイルだから席の取り合いもなく、一旦平和に談笑するターンになった。


「なんスか、この潰れたピーマン」

トングを握る陸が、トレイに並んだ野菜の隅に添えられた私が殺したピーマンに目をつける。

「それやったの、瑠奈」

近くで肉が焼けるのを待っていた彩加が、間髪入れずに答えた。


「っふ、」


美玲と話をしていた紫苑が、また後ろを向いて噴き出す。


どんだけ笑うねん。この人。
案外、ゲラなんじゃないか。


思わず下がりそうになった表情筋を、くっと上向かせて堪えた。

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