台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
「それより!カメラの前でもうちょっと愛想良くしなさいよ。
会話クラッシャーかよ。友達なくすよ?」
「友達なくすは、お前に言われたくない」
「それはそう」
スン、と澄ました横顔に、ぐぬぬと肩を張らせる。
チラッとこっちを見た爽真が、私の般若顔を見てふっと表情を緩ませた。
「白石が動くまでは1人で居ろって言われてる。
白石が俺を輪の中に連れてく。
――で、白石に惹かれる。そういうストーリーだからな」
…ふーん。読みは当たってたみたい。
つまり美玲が爽真にアクションかけるまで、爽真には誰も手出ししてはいけないってことね。
そして、爽真自身も同性含めて、誰とも距離を縮められない。
飄々としているように見える爽真の顔をじっと眺める。
今は幾分リラックスしてるように見えるけど――
会ったばかりの頃の無機質さにも、
最近の不服顔にも、なんとなく得心がいった。
この人はこの人で、厄介な役割を負ってるんだ。
そりゃ、好き勝手して見える私にイラつきもするよね。
(それはそれで同情するかも。)