台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
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20:00。
お風呂を順番に済ませながら、リビングでは歓談タイムを楽しんでいる。
女子から回して、紫苑にも回って、今は陸が入浴中。
爽真はダイニングテーブルで読書してるし、
彩加・大和・ひよりは冷凍庫を開けて楽しそうにアイスを選んでいる。
テレビ前のソファに座る紫苑を美玲と挟んで、私は紫苑にぴったりとくっついて喋っていた。
「ねー、紫苑くんはさ、清楚系と可愛い系ならどっちが好き?」
テレビも何もついていない空間だから、会話は丸聞こえ。
キッチンの方から、ガサッと明らかに動揺してるみたいな物音が聞こえてきた。
紫苑の腕にさりげなく触れて、上目遣いの顔を寄せる。
拳1個分くらいの距離を埋められない美玲が、それを聞いた途端に笑顔をなくして気まずそうな顔をした。
「え?あー……」
困ったように笑う紫苑が、視線を宙に彷徨わす。
美玲も私も、そんな彼をじっと見ている。
不自然に静かになったキッチンからも、3人分の視線。
爽真は飄々としてる態度だけど、耳はこっちに向いていた。
紫苑の表情が、気まずそうからちょっと照れた顔に変わる。
その目がふっと美玲を見た。
「……清楚系、かな」