台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
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薄暗いリビング。
2人で使うには大きすぎるソファに、爽真と並んで座っている。
「――って、いうことがあって」
女子部屋でのひよりとの一連のやりとりを、淡々と説明しきる。
「……わかったけど。急によく喋るようになるんだな」
背もたれに背中を沈めながら、爽真が静かに言った。
「え?あー……そうね。なんでだろ」
「俺に聞くなよ」
昨日、変に仲間意識を持っちゃったせいかな。
顎に手を当てながら、じっと爽真のことを見つめる。
大人びた面立ちに浮かぶ、呆れ顔。
淡白なのに感情は意外とわかりやすいから、不思議だ。
「というか、いいのか?
今の話で紙袋の持ち主、察したんだけど」
「あっ……確かに」
爽真が遠い目をしている。
「ごめん、ひより。でも爽真だから許して!」
「なんでだよ」
女子フロアの方向に向かって、手を合わせる。
爽真が間髪入れずにツッコんできた。
「だって爽真なら、変なこと思ったりしないでしょ?」
言いふらすとかもなさそうだし。