台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
Ep.15 向日葵迷路を脱出せよ!
深夜0:00。
身を焦がすような強い太陽はなりを潜めて、ふっくらとした三日月が空に顔を出す。
最近は夜目も利くようになってきた。
暗がりでも、リビングならどこに何があるかなんとなくわかる。
「ね、爽真!見てこれ。
“アオバケ二期を語るスレ”!」
右隣に向かって、光度MAXのスマホを向ける。
爽真が煩わしそうに目を細めた。
「……なんだこれ」
爽真の指が、慣れた手付きでスマホを滑る。
あ。勝手に光度落とした。
まぁいいけど。
「アオバケの感想を“忌憚なく”語る匿名掲示板!
爽真はやらないの?エゴサとか。公式配信のコメントチェックとか」
「やらないな」
興味なさそうにしながら、爽真は私のスマホ画面をすいすいスライドしていく。
ちょっとしたところで、その指先がピタリと止まる。
爽真の眉間が僅かに動いた。