台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
「なにこれ」
この人さっきから“なにこれ”しか言わないな。
何コレbotと化した爽真を押し除けて、ずいっとスマホを覗く。
>>るなやばい。
>>性格終わってる
>>あいつのシーンだけ観る気なくす。リタイアしてほしい
スレッドの画面には、そんな言葉が並んでいた。
「あー、これ。エグいよね」
顎に手を当ててふんふんと頷く。
「ここら辺のアンチコメが1番火力高いからねー。
すごくない?よく人様の子にここまで言えるよね」
画面を覗く私の頭を見下ろす爽真の眉間に、一層深く皺が刻まれる。
スマホに置かれたままの爽真の人差し指に、力が入った。
「なに平然としてんだよ」
「え?」
きょとんとして爽真を見上げる。
わぁ、不機嫌丸出し。
鼻筋にまで皺ができている。
「ちょっとちょっと、なんでそんな怒ってんの」
どうどう、と猛獣でも宥めるかのように爽真の肩をポンポン叩く。
爽真が短く舌打ちした。