台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
推測が、確信に変わる。
やっぱり、同じキャストでも課せられる役割の差があったんだ。
「瑠奈ちゃんのキャラ、強烈すぎてすぐピンと来たよ。
あー、この子前の俺と同じかもなって」
「同じ?」
ドクンと嫌な音が胸に落ちる。
同じって――
どこから、どこまでが?
「自己犠牲を払ってでも、一途にヒロインだけに尽くす。
それが俺の――“一期の大和”に課せられたキャラクター。
瑠奈ちゃんにもあるんでしょ?タイプはかなり違うみたいだけど」
優しい声色が、胸に張り付いて逆に怖い。
頷くかどうか迷った首が、すっと横を向いた。
「……じゃ、栞……さんのことは……」
「なんとも思ってなかったよ。
俺が好きだったのは、ずっと彩加」
矛盾してると思ってた線が、真っ直ぐに繋がった。
「彩加はさ、栞に振り回されてる俺のこと本気で心配して、カメラないとこでも関係なく声掛けてくれたんだよね。
正直なとこ、別に悩んでなかったから申し訳なかったんだけど――
自分以上に悩んでくれるから、いつの間にか好きになっちゃって」
大和が照れ臭そうに苦笑する。
その顔には嘘がないように見える。
というか、あれ?なんでだろう?
大和の話す彩加を想像したら、ぽっと爽真の顔が浮かんだ。