台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―

「大成功♡やったね、大和くん♡」

パッと後ろを向いて、小首を傾げて大和に笑いかける。

「えっ……あ、ああ。うん……」


大和の返事は歯切れが悪い。

「大丈夫?」と紫苑に心配されている彩加を見て、ちょっと申し訳なさそうな顔になっている。


(素でいい奴かっ!そりゃ献身的な片想い男子の役がハマるわ)


心の中ですごく納得。

世話が焼ける、と、こっそり息を吐いた。


「ねー、紫苑くん♡ここからは、瑠奈と進むことにしよっ
大和くんはねぇ、彩加ちゃんがいいみたい♡」

「はぁ!?」
「えっ!?」

ちょっとだけ耳を赤らめて狼狽えている大和の背中を押して、彩加の前に連れて行く。

「瑠奈は紫苑くんがいーからちょうどいいよねっ♡
行こっ♡紫苑くん♡」

2人が目を白黒させている間に、紫苑の腕にギュッと絡み付いて、半ば強引に引きずっていく。

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