台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―

「なんなの瑠奈!!勝手すぎない!?」

彩加が肩を張らせて怒っている。

呆然と私の背中を見ていた大和に、私もちょっとだけ振り返る。


これは私なりの、有益なことを教えてくれたお礼。
邪魔者も連れてってあげるから、頑張ってよね?

彩加も見ている。
カメラも回っている。

だから不自然じゃないアイコンタクトになるように、舌を出してニッと意地悪く微笑む。

「……!」
「んなっ、……何あの顔!煽ってんの!?」

ギャーッと目を尖らせる彩加の横で、照れた顔した大和が、小さくお辞儀するように頷く。

「まあまあ。俺とチェンジじゃ不満かもだけど。
一緒に行ってくれない?彩加」

「違……っそういうこと言ってんじゃないから!」

大和が、ちらりと私と紫苑がいなくなった場所を見る。

(多分フォロー入れられるのは本意じゃない。難儀な役だな)

なんて、思いながら。
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