台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
片眉を下げた爽真は、小さく笑っている。
私の不安を取り除こうとしてるみたいな、そんな顔。
胸がキュッと狭くなって、ちょっとだけ切なくなった。
「そっ…爽真が遅いからじゃん!」
「紫苑が珍しく寝つきに時間かかってたから。」
「あの人寝付きいいの!?」
「割と?」
「意外……!」
「まんまだろ。優等生」
「どこが……ッ!あ、いや、ぽいぽい。うん。
確かに」
「?」
ははは、と誤魔化し笑いする私に、爽真が怪訝な顔をした。
――私が笑うのをやめた途端、また沈黙が落ちる。
つい普通に話しちゃった、けど。
ちゃんと向き合わなきゃ、本当の仲直りにはならない。
勇気を出すために、静かに息を吸った。
「……ごめんね、爽真。
心配してくれたのに。私、無神経だった」
爽真の目を見て、誠実に。
すると爽真の表情がほんの少し引き締まった。