台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
――……
「へぇ。大和がメインキャスト、ね」
少し落ち着いてから、向日葵畑での大和とのやりとりを全部話した。
「そ。だからアオバケは元々メインの恋筋だけはちゃんと担保して作ってる恋リアってことで――……」
かくん、と急に瞼が落ちかける。
爽真の肩にぐらつく頭がぶつかった。
「っ、」
爽真が驚いて固まる。
私もハッとして姿勢を戻して、重すぎる瞼を擦った。
「あー……ごめん。ちょっと今日は解散でもいい?
寝不足だから省エネでいこうと思ったのに、なりゆきでミッション頑張っちゃったからさぁ……」
主に紫苑のせいで。
“ミッション”と言ったあたりで、爽真の瞼がストンと半分落ちる。急に目つきが悪くなって、空気がピリついた。
爽真の腕が、後ろから私の首元に回る。
不機嫌な手が、少しだけ強引に眠気で揺れる頭を捉えて、もう一度自分の肩に凭れさせた。
「ここで寝れば。少ししたら起こすし」