台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―

Ep.19 台本通りの裏で、イメージを払拭せよ!

8月10日。火曜日。
10:00。

番組側は点火した恋の炎を絶やすもんかとばかりに、イベントを畳み掛けてくる。


灼熱の白い砂浜は、真夏の太陽を照り返してその白さを際立たせる。

波の穏やかな海は今日も青が深くて、澄んだ空の青さと混ざり合う。

撮影のために貸切状態になったひと区間に並ぶは、見目麗しい男女8人。


いつもの制服風衣装はお休み。


ほんの少し肌を透かす、くすみピンクのオフショルビキニ。
腰には、フリル多めのミニスカート。

惜しみなく出したお腹と素足は、日差しを受けてまぶしいくらい白い。


海といえば?


そう、もちろん水着です。


「海で遊ぶぞ――!!」
「いえーい!!」

元気いっぱいの陸につられて、みんなもテンション高めで拳を上げる。

あ、爽真は別。
列の端っこで、他人事みたいな顔してた。

さっきチラッと目が合った時も、変な顔して速攻で逸らされたし。
なんなんだ。

爽真の隣で心配そうな顔をする美玲が、こっそり爽真の羽織っている黒いパーカーの裾を引く。

「爽真くんもやらないと」

そんな風に、口が動いている。

「……」

爽真が美玲を一瞥して、渋々小さく手を挙げる。


白いビキニの上に纏った真っ白なシースルーの上着を海風に膨らませる美玲と、
パーカーも水着も真っ黒でつまらなそう顔をしている爽真。


そんな正反対な2人が、じわじわと進展している爽真→美玲のルートを、カメラはしっかり捉えていた。

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