台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―

頭を抱えて、凭れる爽真の頭に自分のそれを擦り付けながら身悶える。

コメント欄の雰囲気も、

>>吉報:るな、まさかの料理できない
>>ごめん、笑った
>>いま料理出来る流れだったよね??

とか嘲笑系に変わっていた。

「もう観たくない。止めて。
今から私は穴の中に入るから」

めいっぱい後ろを向いて現実から目を逸らす。
爽真は黙って動画を止める。

それと同時に、肩から重みが消えていく。

体を起こしたみたい。後ろを向いてるから、気配からしかわからないけど。


「瑠奈」
「っ、」

繋がったままの手が、優しく私の手を揺する。

爽真の落ち着いたトーンが妙に甘くて、余計に恥ずかしくなった。
< 238 / 252 >

この作品をシェア

pagetop