台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
頭を抱えて、凭れる爽真の頭に自分のそれを擦り付けながら身悶える。
コメント欄の雰囲気も、
>>吉報:るな、まさかの料理できない
>>ごめん、笑った
>>いま料理出来る流れだったよね??
とか嘲笑系に変わっていた。
「もう観たくない。止めて。
今から私は穴の中に入るから」
めいっぱい後ろを向いて現実から目を逸らす。
爽真は黙って動画を止める。
それと同時に、肩から重みが消えていく。
体を起こしたみたい。後ろを向いてるから、気配からしかわからないけど。
「瑠奈」
「っ、」
繋がったままの手が、優しく私の手を揺する。
爽真の落ち着いたトーンが妙に甘くて、余計に恥ずかしくなった。