台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
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17:00。
「ファーストミートの撮影始めまーす」
リビングには、浴衣姿の男子が並ぶ。
濃紺に灰青色、暗めの深緑と生成色と、和が香る落ち着いた色合いが並んで艶やかだ。
「楽しみっスね!浴衣女子!」
「陸、言い方オッサン」
「えー、でもそうじゃないっスか?」
生成色の浴衣をすでに崩した陸が無邪気に笑うのを、大和が苦笑いで受け止める。
その傍で、爽真は暗い視線を紫苑――の、身につけている浴衣に落としている。
「……何?なんか変?」
「……」
爽真の視線に気づいた紫苑が、とぼけた顔してふっと柔らかく微笑みかける。
爽真の顔からスンと表情が消えて、紫苑から目を逸らした。
「ねぇ、そろそろシカトするのやめてくれない?
海の件以降ずっとそうだよね」
「……」
「カメラ回します!5秒前――」
部屋の空気が真っ二つに割れかけたのを、スタッフの掛け声が強制的に終わらせる。
タリーランプが点灯して、みんなの注目がリビングのドアに集まる。
扉が開いて、最初に入ってきたのは――……
美玲だ。