台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
朝日をいっぱい取り込んで、柔らかな空気と明るいリビングでふたりっきりなのは、初めてだから不思議な感覚。
素でいる自分にも、少し違和感がある。
いつも薄暗い中で見ている爽真のことが、今ははっきりよく見える。
まだちょっと眠そうで、何となく気まずそうで、緊張も滲んでて。
顔の造りはやっぱり大人っぽいんだけど、なんだか幼く見えた。
爽真がちら、と私の右腕に視線を移す。
半袖のワイシャツから覗く腕は、傷ひとつなくいつもの白さなのに。
爽真の目には昨日の痕が見えているようだった。
「……昨日、悪かった。
瑠奈のこと、怖がらせた」
「え?」
ぎゅっと寄る爽真の眉は、ほんの少し垂れ下がっている。
何やら落ち込んでいる。
それはわかるのだけど、イマイチピンとこなかった。