台本通りの恋はしない!
――……
足音も気にせず階段駆け上がってきちゃった。
運良くスタッフは熟睡してるみたいで、誰も出てはこなかったけど。
誰もいない暗い廊下。
自室のドアについた背が、ズルズルと落ちていく。
感情的に言葉をぶつけた時の、爽真の顔を思い出す。
呆気。そんな感じ。
ちょっと戸惑ってるようにも見えた。
感情あんじゃん。アイツ。
長々喋れるみたいだし。
あ゛――。だから、余計に明日からやりづらい。
「はぁ……やらかした……」
立てた膝を抱えて、しばらくがっつり凹んだ。