台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
予想外の言葉に、思わず唖然とする。
私と爽真の関係が、番組側にバレていた?
いつから?どこから?
余裕を取り戻した巻さんは、深く椅子に座り直す。
デスクにどっかりと腕を置いて、呆れたように息を吐いた。
「海で君が溺れかけた時、瀬名くんが助けに走ったことがあっただろう。不自然だと思ってね。
だから花火大会のペアも解体したし、瀬名くんには君との接触を避けるよう指示もした」
あの花火大会の不自然なペア組は、そういうことだったの……!?
胸がドキドキと正直に動揺を打ち鳴らす。
番組は、意図的に私と爽真を引き離していた。
だから仕込みのあるようなミッションで、私と爽真が組むことってほとんどなかったの?
『アレで番組側に距離取れって、なんで言われないわけ?
……俺は言われてんのに』
いつか、爽真が紫苑に対しての不満を言っていた時のことを思い出す。
あれは、単に“爽真は美玲にしか心を開かない役の徹底”として、そう言われているんだと思っていた。
だから、爽真はカメラの前ではいつも私やみんなに冷たい。
でも違った。
“私と”距離を取れって指示されてたんだ。
(なのに、毎晩会ってくれてた?
いや、カメラの外なら指示外って理屈だったのかもしれないけど)