台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―

Ep.67 嘘と本音と、捨てきれない恋心

5分ほどして出た外は、もわんとしていてやっぱり暑い。

2度めに出てきた私たちの手には、ソーダ味のアイスバー。

じっとりと暑い真夏には、さっぱりした味が食べたくなるのだ。


「道、覚えてる?」

「ほとんど一本道だったろ」

「……そっか」

そういえばそう。アホな質問。


アイスを一口齧って気まずさを誤魔化して、コンビニのガラス戸前から、帰り道へ一歩、歩き出す。

広いコンビニの駐車場を出ると、古ぼけた街灯が数十メートルおきに並ぶガタガタの夜道。

こんなに暗かったっけと思って、
さっきは撮影のライトがガンガン光っていたことを思い出して、
またアホなことを思ったと苦笑した。


何を言おう。
何話そう。

聞きたいことなんて、いくらでもある。

私が追いかけられなかったあの日、美玲と何があったのか。

その日から深夜に来なくなったのは、どうしてなのか。

美玲に義理立てしてるだけなのか――
私を嫌いになったのか。

でも、聞いてしまった後。
それがどんな答えだったとしても、それを受け取る自分が一体なにを思うのかが予測不能すぎて、一つも聞くことができない。
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